梅干しは、最強のご飯のおともです。昔から、日本人に愛されている食べ物の1つですね。
しかし、手作り梅干しを作っている方の多くがカビに悩まされています。
そこで、今回は、梅干しに生えてくる白色やピンク色のカビの原因について紹介します!
祖母から母へ、母から自分へと伝統的な梅干しの味を引き継いでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
梅干しについた白いフワフワやピンクはカビ?
6月の中旬ごろからは、梅干し作りに最適の季節がやってきます。
梅干しは、私たちの体にうれしい効果もたくさん持っています。
疲労回復効果や血栓や動脈硬化などの予防をしてくれるのです。女性には、嬉しいアンチエイジング効果もありますよ!
しかし、手作りされる方の多くがカビでこまっているのも事実です。
白いフワフワしたものやピンクがかったもの、そして、白い膜のようなものもカビです…。
私も、自分で作った梅干しに、この白いフワフワとしたものを見つけてしまったときは、とてもショックでした…。
ただ、白い場合、塩のときもあります。塩なのかカビなのか判断できない場合は、お湯に溶かしてみると、判別がつきます。溶ければ塩、溶けなければカビです。
塩の場合は、見た目がブツブツしていて、触ると硬いです。
18~20%ほどの高めの塩分濃度で作った場合は、梅干しが塩をふきやすい状態になっていたり、梅の成分由来の塩の結晶が出てきたりします。
後者のカビの場合、クエン酸カルシウムというものが白くなって出てきています。
これは、アンチエイジングや血栓や動脈硬化などの予防にもなりますので、そのままにしておきます。
また、白い色をした場合は、産膜酵母と言われる酵母菌である可能性もあります。この菌は、梅干しをどんどん柔らかくしてくれる性質を持っています。
特に、天日干しのときや干し終わった後は、乾燥によって塩の結晶が出やすくなっています。
このように、塩や酵母菌の場合もありますので、あまり心配しないでくださいね。
梅干しがカビた原因は塩?
梅干しにカビが発生する原因はいくつかあります。その中でも、主な原因は、塩分濃度にあります
梅干しを作るときの塩分濃度が低いのです…。
現在は、塩分の摂り過ぎを気にする方が増えていますね。梅干しを作るときも、塩分濃度10%前後で作る方もいます。そうすると、カビが生えやすくなるのです。
市販で売っている梅干しは、減塩のものもありますが、必ず防腐剤が入っていますよね。だから、カビが生えることは少ないでしょう。
でも、手作りをすると、無添加になるので、塩分濃度が足りないとどうしてもカビが生えやすくなってしまうのです。
基本的には、手作りする場合、18~19%の塩分濃度で作ってください。18%以下だとカビができやすくなってしまいます…。
他にも、夏場の保管方法や容器の清潔さもカビの原因になることがあります。
温度が高くなるときは、冷蔵庫で保管したり、梅干しを入れる容器を清潔に保ったりすることでカビの発生を防ぐことができます。
また、傷のある梅を使う場合も、カビの原因になるようです。よく梅の様子を確認して、作るようにしましょう。
梅干しがカビたら大丈夫?食べれる?
白カビであれば、食べても体に異常が出ることはありません。ご安心を!
でも、カビなので進んで食べる方はいませんよね…。カビの生えてしまったら、その部分だけをとって捨ててしまえば、大丈夫です!
とってしまえば、他のカビがつく心配もなくなります。
液がカビて膜が張っているときも、その部分だけをすくって捨てましょう。混ぜずに、そのカビの部分だけ取り除けば、大丈夫です。
でも、一度カビが生えてしまったことで安全面がとても心配な場合や、カビがひどい場合は、次のような処理がおすすめですよ。
梅干しの梅酢にカビが生えてしまった場合は、梅酢を全て捨て、梅、おもし、入れ物などをしっかりと熱湯でよく洗いましょう。
その後、半日間、梅を天日干しし、新しい梅酢につけ直しましょう。
梅干し自体にカビが生えてしまった場合は、梅干しを熱湯でよく洗いましょう。
梅酢はそのまま使うのではなく、一旦、汚れを布巾などで濾して取り除き、鍋で煮立たせましょう。
その後、半日、天日干しした梅干しと一緒にして、つけ直しましょう。
このようにしっかりと消毒することで、また、梅干しをつけ直すこともできます。
梅干しのカビの対処法は熱湯や焼酎 梅酢は大丈夫?種類別の対策
梅干しのカビまとめ
梅干しに白色やピンク色のカビが生えてしまっても大丈夫!その部分だけを取り除けば、食べることができます。
また、カビをしっかりと取り除き、消毒をして、梅干しをつけ直すこともできます。
また、 カビが生えないようにするためには、梅干しを作るときの塩分濃度に気を付けましょう。18~19%の塩分濃度で作ることで、カビの発生を防ぐことができます。
保存効果や栄養効果の高い梅干し。正しい知識をもって、最後までおいしい梅干しをいただきましょう。
カビの発生を防げれば、楽しく、手作り梅干しも楽しめますね!
梅干しのカビについて気になる記事はこちら!