読み聞かせ 高学年がおもしろい爆笑リスト 10分で学べる本とは




読み聞かせを高学年に行う場合、

高学年だから、
この場面ではこういうことを考えてほしい、
とか、

このお話のように、
この子にもこんなことを頑張ってほしいわ、

…なんてついつい思ってしまうあなた…、ちょっと待ってー。

 

高学年が面白い!

と思ってもらえるような興味を引くような本を選んではいかがでしょうか。

 

今回は、高学年に読み聞かせをするとき、
本を選ぶポイントや本の紹介をしてきますね。

 

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高学年の読み聞かせをおもしろいと思ってもらえるコツは?

子供の感想に対して、あなたの感想や意見を言いたくなったら、ぐっと飲み込んで。

「なるほどね。」
「そうだね。」
「○○はそう感じたんだね。うん、うん。」

というように、
共感モードの短い言葉であたたかく受け止めたら、
それであっさり終わりにしましょう。

 

読み聞かせの時間は感じる時間。

子供が自由に想像や思いや期待や夢を
膨らませる時間ととらえましょう。

そこには、大人の意見や考えは持ち込まないで。

 

 

あっさり、ふわ~っと終わることを続けていると、

子供は読み聞かせの時間は心を開放してよいのだと感じとって、

大人の評価を気にせずに、
楽しく過ごすようになるでしょう。

 

その上で、子供の方から、
感想や意見の交換を求めてきた時には、
あなたの考えや意見は抑え目にして、
子供との対話の時間を楽しみましょう。

 

すると、
子供は知的なおもしろさを感じるようになっていきます。

お話の筋や表現そのものがおもしろい、
というだけでなく、聞いて感じて考えることが

おもしろい、
大人と一つのテーマについて対話することが面白い

というように、子供の
内面が豊かになっていくことでしょう。

 

読み聞かせ 爆笑だけではなく学べる本リストとは?

では、高学年に面白さ、爆笑するだけでない学べる本をご紹介していきます。

 

4年生『ゆきのひのホネホネさん』 にしむらあつこ (さく・え) 


ゆきのひのホネホネさん (こどものとも傑作集)


ゆきのひのホネホネさん (こどものとも絵本) [ にしむらあつこ ]

 

「こどものとも」の人気者、
ホネホネさんシリーズのハードカバー版です。

独特のホネホネさんの世界は、
おもしろくて、不思議で、そしてなんだかあったかい。

幼児・低学年だけでなく、
高学年や大人も、
男の子も女の子も笑顔になれます。

描きこまれた絵は興味深く、爆笑する場面も。
季節感を感じ、
日本語の音のおもしろさに浸ることもできます。

 

5年生 『あくたれラルフ』ジャック ガントス(著)、ニコール ルーベル(イラスト)童話館出版


あくたれラルフ

 

こちらも幼児向けの絵本として紹介されることが多いのですが、
どうぞ高学年の子供達と一緒に開いてみてください。

「あくたれ」なんて言葉を使うこともあまりないと思うのですが、
物語の進行により、

どういう行為が「あくたれ」と呼ばれる理由なのか

子供達はとらえていきます。

 

しかも、その「あくたれ」ぶりのひどいこと!
爆笑するやら、呆れるやら・・・。

高学年の子供達は、
ラルフの「あくたれ」がやってはいけないことだと、
当然わかります。

反抗期の高学年の子供がこれを読み進めると、
ラルフに自分を投影することもあります

 

子供自身が自分を客観的に見つめるきっかけになるかもしれません。

高学年だからこその受け止め方や感じ方をすることでしょう。

こちらの本は、手に入りづらくなっているようですが、
シリーズの別の本は購入できますので、どうぞお楽しみください。


あくたれラルフのハロウィン


あくたれラルフのクリスマス [ ジャック・ガントス ]


あくたれラルフのたんじょうび [ ジャック・ガントス ]

 

6年生『5分で落語のよみきかせ ふしぎなお話の巻』 小佐田 定雄(著)  PHP研究所


5分で落語のよみきかせ ふしぎなお話の巻

高学年には落語もおすすめ

ちょっとひねられたオチに、
爆笑するか、はたまた、唸るか…。

 

古典芸能の落語には、子供にはわかりづらい言葉や内容もありますが、
この本では、読み聞かせを想定してわかりやすくアレンジされています。

 

ほかにも、落語の本がいろいろ出ていますので、

幅広く読んでみることをおすすめします。

 

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自分の子供が恥ずかしくならないような読み聞かせは?

読み聞かせというと、
オーバーリアクションな表現を
思い浮かべる方が多いかもしれませんね。

 

しかし、あえて淡々と読むことの良さもあります。

あまり自分の感情や考え方を
表に出さないようにするのです

 

会話が多く、人物の気持ちが描かれている物語文だからこそ、

あえて淡々と読む

その理由は、

淡々と読むことによって、落ち着いた軽快なリズムが生まるからです

 

子供達は次第に、読み手の声に耳を傾けて、
お話の世界に入りやすくなっていきます。

 

そうすることで、
子供達は情景を鮮やかに思い描いたり、人物の声や口調、気持ちなどを
自分なりに自由に膨らませていくのです

 

実は、これこそが読み聞かせの醍醐味でもあります。

淡々と読み聞かせしていても、
面白いところでは子供は笑うんです。

 

その時は、聞き流していても、しばらく読み進んだところで、

「あれ? なんかおもしろい!」

と笑いが込み上げてくることもあります。

読み手の個性あふれる豊かな表現に圧倒される、
そんな読み聞かせも、もちろん魅力的です。

 

しかし、それだけではなく、淡々と読むことによって、
子供達の内側に生まれる自由な想像の世界は、
読み聞かせがもたらすかけがえのないプレゼントとなるでしょう

高学年の子供達に、ぜひ、おすすめです。

高学年だけでなく、実は、幼児に向けても、
淡々と読む方法は、同じ理由からおすすめです。

 

高学年の読み聞かせに向かない本は?

人として、このような言葉の使い方や内容はどうかな…、と
疑問を感じるような本は当然のことですが、
読み聞かせにも向きません

それが読み聞かせに向かない本です。

 

親が読み聞かせしている本は、良い本だ と子供は思うでしょう。

その本の内容や表現は、
その子供の価値観や人間観に影響していきます。

特に、ゴールデンエイジと言われる小学校中学年から高学年の時期

その頃に得た知識や物の見方・考え方は、
今後の成長の土台となっていきます。

 

難しく考えることはありませんよ。

読み聞かせをする前に、本の中身をあなたの目と心で確認しておきましょう。

 

読み聞かせ 高学年 まとめ

読み聞かせにおいて、本選びは重要です。

 

そこには、あなたの願いをこめたい、と思うことでしょう。
ぜひ、そうしてください。

子供が好みそうなもの、興味を持ちそうなもの、
そんな本を選ぶことは大切です。

でも、それだけでは、もったいない! です。

 

読書の幅、言葉の世界を広げてあげられるのは、
子供の一番そばにいるあなたです。

高学年の子供が、
図書室で自分では手に取らないような本、

でも、今度はこんな本にも触れてほしいな、
それでいて、その子の好みや興味に近い本がおすすめです

 

あるいは、

「最近、こんなことに興味を持っているようだから、
ちょっと難しそうだけど、この本を一緒に読んでみようかな。」

と、何気なく知的好奇心を高めていくような本を選ぶのもいいですね。

日頃から、あまり感情を表に出さない子供ならば、
時には、爆笑できるような本を。

 

また、

「この頃、ちょっと元気がないから、小さい頃よく読んでいたあの絵本にしょう。」

というのもおすすめ。

もしかしたら、悩みを抱えた子供の心がほぐれて、
涙が出ることがあるかもしれません。

その時も、あまり根掘り葉掘り聞いたりせずに、あたたかく受けとめましょう。

 

さあ、今日も子供と一緒に本の世界へ旅してみましょう。

子供が大人になった時、きっと楽しい思い出として振り返る時がくるでしょう。

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