幼稚園の給食を食べない子どもの原因 無理強いせず気長に待つ方法




子どもが幼稚園の給食を食べない、
よく残しているらしい、
嫌いだと言う…、

一体どうしたらよいのかしら?! そんな声もよく聞かれます。

栄養士さんが幼児のために、
栄養のバランスを考えて作った給食、
それさえ食べていればまずは一安心だと考えても、

食べてくれない原因はあるのでしょうか?

幼稚園の給食を食べない子どもの原因を探ってみましょう。

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幼稚園の給食を食べない子どもの原因は?

幼稚園の給食を食べない子供の原因は、大きく3つの原因が考えられます。

 1.食べ物

・好きなものは食べることができても、
初めての物や苦手なものにはなかなか挑戦できない。

・おうちとは違う味のものを食べることに抵抗がある。
・そもそも食べることそのものがあまり好きではない。
 食が細めで、給食の量が自分には多すぎる。
 (ちなみに、私自身はそういう子でした)   …など。

 

 2.物、システム

・おうちとは違う環境、道具、食べ方に
やりづらさを感じる。

・準備から片付けまでの流れなど、
給食というシステムに馴染めない、納得がいかない。

 

 3.人間関係

・友達や先生との関わりや
給食の時間に困ったことがある。

・ひとりで食べることに慣れていて、
大勢で食べることに違和感を感じる。

など、給食を食べない原因は様々です。

 

幼稚園で給食を食べない … 給食の意義とは?

給食には、次のような教育的な意義があると考えられます。

・成長期に合った栄養、嗜好を身につける。
・家庭とは違う環境の中で、お友達や先生との関わりを通して、社会性を育む。
・健康のための知識や習慣を身につける。
・季節感や食文化を学ぶ。 

 

今は 幼稚園の給食を食べない子どもも、できれば、少しずつ給食の時間を楽しく過ごせるようになってほしいと願います。

 

では、親として、どんなことができるのか、考えていきましょう。

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幼稚園で給食を食べない子どもへの対応は?

我が子をリサーチ … それとなく、さりげなく、ほんの数分で毎日

まずは、お子さんが
どんな気持ちで毎日の給食の時間を過ごしているのか、
それとなく話を引き出してみましょう。

まずは、リサーチです。

 

 

時間は短めに、食べないことを責めたり、
あまり根掘り葉掘り聞かない方がおすすめ

給食の好きなところ、嫌いなところ…
食べ物だけでなく、

道具の使い方や準備の仕方、
食べるときのルール、
先生やお友達との会話など…。

 

 「今日の給食で一番好きだったのはなあに? 好きじゃないものもあった?」
 「今日はどんな(机の)形で食べたのかな?」
 「今日は誰の近くで食べたのかな?」 

など、それとなく楽しくお話ししましょう。

さりげなく、それとなく、ほんの数分ずつ、毎日気長に続けましょう

 

我が子の気持ちを言葉にして受け止める … 気持ちや状況を整理

そうして、毎日短い対話を続けていると、
気になること、
困っていることが浮き彫りになってくるかもしれません。

幼児は困っていることがあっても、
自分からうまく言葉で表現できないことが多いもの。

おうちの方がうまく感じとって、
言葉にしてあげましょう。

気持ちや状況を整理するのです。

 

  「そうなんだ~、給食の○○の味は好きだけど、食べ方が難しいんだね。」
  「給食の準備の時に~なことで困る時があるんだね。」
  「給食の○○(道具)が使いにくいんだね。」
  「今日は給食の時にそんなことがあったんだね。」 

など、親としての願いや方針があると思いますが、
幼稚園の給食を食べない子どもの気持ちや状況を
受け止めてあげることがまずは一番大事です。

 

給食の話は楽しいな、と思うように仕向けていく…いいこと探しをルーティンに

おいしかったこと、
うれしかったことなどは、
小さなことも一緒に喜びましょう。

小さな出来事、
幼児にはとっても大きな一歩なのです。

嫌いな○○を小さな一口だけ食べてみた、というように…。

その時は 一緒に喜んで、給食への楽しい印象付けを続けていきましょう

おうちの人と給食の話をするのは楽しいなと思ってほしいのです。

あまり、細かく追及すると、
幼児の特性としてごまかしたり、
嘘を言ってしまうこともあるので

気を付けましょう。

先生に相談

さて、我が子の給食事情がつかめてきたら、
是非、園の先生に相談しましょう。

給食を食べない子どもの気持ちや状況を受け止めてあげることが
まずは大事なのですが、

子どもの話だけでは曖昧なところもありがちです。

子どもの視野は狭いですから、
周りの様子に気づいていないこともあるでしょう。

 

給食について、
園やクラスの方針やルールなどを確認すると同時に、
我が子の現状を伝えていきましょう。

 

この時、気を付けたいことが二つ

悩みがあると、
お友達ママなどに相談することも多いかもしれませんが、
その情報にとらわれすぎないことも大事

幼児期は個人差が大きく、
園でも個別に対応してもらえる事柄もあります。

お友達ママなどの情報も参考にしつつ、
直接、先生に相談することはとても大事です。

そして、2つ目に相談の持ちかけ方。

これには 簡単なコツがあります。

なたの方針や考え方を一度脇に置いて…、お尋ね口調で切り出すこと。

例えば、

「最近、給食をあまり食べないようですが、何か今までと違ったことがありそうですか? それとなく様子を見ておいていただけませんか。」
「うちの子、給食の○○が苦手だと(給食が多いと)言っているんですが、幼稚園では給食を残す時に、何かルールがありますか?」
「給食の片付けの時に 困ることがあるようなのですが、どんな様子でしょうか?」

 

給食 については、
人によって様々な考え方があり、
園によっても、
独自の方針や細かいルールがある場合が多いです。

園と家庭との考え方の違いが生じた場合にも、
お尋ね口調、質問調から相談を始めるのがおすすめです。

 

その方が、先生も答えやすく、
給食のことだけでなく、
子どもの様子全体にも会話が広がりやすくなるでしょう。

例えば、あなたは苦手なものは食べなくてもよいと思っているが、
園のルールでは、苦手なものも半分以上は食べる

となっている場合…、

「今の段階では 苦手な○○を 一口食べるのが精いっぱいです。園のルールにそっていく
ためにも、今はその姿を認めていただけませんでしょうか。」

というような持ちかけ方で、
お互いの折り合いをつけやすくなるでしょう。

また、担任の先生との関係に不安や疑問がある場合には、
主任の先生などに相談してみるという方法もあります。

幼稚園で給食を食べれなくても大丈夫

スタートライン、一緒に成長を喜び合いましょう。

日々、目まぐるしく発達し続けるのが幼児期。

今はできなくても、
いつの間にかできるようになっていくことが沢山あります。

今は、「幼稚園の給食を食べない」ことがあるかもしれませんが、
きっと、少しずつ必ず、変化していきます。

今、できないこと、食べないことは悪いことではありません。

スタートラインだととらえましょう。

子どもが幼稚園の給食を食べない…と憂鬱になるよりも、
給食をきっかけに先生とお話しする機会が増えて、

一緒に成長を喜び合える!

と思ってみませんか…。

きっとおうちの方の前向きな気持ちは我が子にも伝わるはず。

そして、給食だけではなく、
他の面にも広がって前向きな園生活につながることでしょう。

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