[cc id=8785 title=”タイトル下(リンク上)”]
お礼の気持ちを示したい時に、心付けを渡したいと思う時があります。
一昔前と違って、心付けを渡すような機会も少なくなり、いざ心付けを渡したいと思った時に、どうやって用意すればマナー違反にならないのか分からず悩んでしまうことがありますよね。
心付けの表書きの書き方や、袋はどのようなものを選べばよいのか、金額の相場がいくらなのか不安になります。
心付けを渡すシーンとして、宿泊した旅館の仲居や貸し切りバスの運転手に寸志として渡す場合、結婚式や葬儀のスタッフにお礼として渡す時などがあります。
しかし、これらはシーンごとに心付けの表書きの書き方や封筒の選び方も変わってくるので注意が必要です。
そこで記事では、心付けを渡す時の表書きの書き方や封筒の選び方、金額の相場などのマナーを、旅館、バス、結婚式、葬儀のシーンごとに分けて紹介します。
心付けの渡し方に悩んだ時は参考にして、迷わずスマートに心付けを渡せるようになりましょう。
[cc id=8786 title=”記事上”]
旅館の仲居へ心付けの表書きと袋は?
旅館の仲居さんに心付けを渡す時は、封筒などの袋に入れて渡しましょう。表書きは不要です。
そもそも日本の旅館の場合、心付けはあまり必要ではありません。
年配の世代だと、旅館で仲居さんに心付けを渡す習慣がある人がいますが、近年は旅館側が宿泊費にサービス料をプラスして設定していることが多いので、心付けを別途渡す必要はないでしょう。
ただし、以下のような特別な対応をしてもらった場合には、迷惑をかけてしまった謝罪やお礼の意味合いも兼ねて心付けを包むのもよいでしょう。
- 子どもが部屋を汚してしまった時
- 高齢な家族や介護が必要な家族がいて特別な配慮をしてもらった時
- 社員旅行など団体で利用した時
- サプライズの演出など特別なお願いをした時
仲居さんに心付けを渡す時は、必ず何かに包んで手渡ししましょう。
海外でホテルに泊まった時は、枕元に包んでいない硬貨を置いておくことがありますが、日本ではこうしたやり方はマナー違反です。
日本の旅館で心付けを渡す際には、お札を何かに包んで手渡します。
包むものは封筒やポチ袋などの袋に入れましょう。
懐紙で包んでも良いですし、ティッシュに包んで渡す人もいます。
お札は新札であることにこだわる必要はありません。
表書きはなくても問題ありません。
書く場合は「御礼」や「心ばかり」と書きます。
「松の葉」などと書くこともあり、これはちょっとしたものという意味になります。
心付けを用意する時に、いくら包むべきか悩みますが、旅館での心付けは宿泊費総額の1~2割が相場で、1000円~3000円程度包む人が多いです。
旅館では本来心付けはなくても良いものなので、自分の気持ちで金額は決めるとよいでしょう。
仲居さんが部屋を退出する際などに、さりげなく渡すとスマートな印象を与えます。
バス運転手へ心付けの表書きと袋は?
バスの運転手への心付けの表書きは、「寸志」「御礼」「飲み物代」や「心付け」と書きます。
バスの運転手に渡す場合も、現金をそのまま手渡すのではなく袋に入れて渡すようにしましょう。
長距離バスや貸し切りバスなどを利用する際に、バスの運転手に心付けを渡すことがあります。社員旅行などで利用する場合も、通常よりも迷惑をかける分、心付けを渡そう思うこともあるでしょう。
バスの運転手への心付けは、必ず必要なものではありません。
ホームページなどに心付け不要と書いているバス会社もあります。しかし、旅の安全のためや、運転手への労いの気持ちから心付けを渡したいと思い、手渡す人もいます。
心付けを現金で渡す場合は袋に入れましょう。封筒やポチ袋で構いません。
金額の相場は昼食代やお茶代程度です。一日につき2000円~3000円くらいが相場です。
バスガイドがいる場合は、運転手とは別にバスガイドにも心付けを用意します。
バスガイドへの心付けは運転手と同額がよいでしょう。
バスガイドにも渡す場合は、運転手とは別々の袋で渡しましょう。
表書きは、「寸志」や「御礼」、「心付け」や「飲み物代」と書くとよいでしょう。
渡す側の記名はなくて構いません。
バスの運転手に心付けを渡す場合は、乗る時に手渡すのがよいでしょう。
結婚式で心付けの表書きとどんな袋?
結婚式で心付けを渡す時は、「御礼」「寿」「御祝儀」という表書きをして、ご祝儀袋にいれましょう。
結婚式の式場スタッフへの心付けは必ずしも必要ではありません。式場のスタッフに渡す場合は、見積もりにサービス料が含まれていて、受け取らないと決めているウェディング会社もあります。
マイナビウエディングのアンケートでも、
結婚式で式場スタッフに心付けを渡さなかったという先輩カップルが半数以上いる
という結果が出ています。
しかし、思い出に残る結婚式にするために頑張ってくれる関係者に心付けを渡したいと考える時は、表書きや袋の選び方にはマナーがあるので注意しましょう。
慶事なので、楷書体で筆や筆ペンで書きましょう。
贈り主の名前は両家の名字の連名が基本です。
袋は必ず用意して、新札を入れるようにしましょう。
袋は1万円未満ならポチ袋でも構いませんが、カジュアル過ぎるものもあるので、1万円を超える時にはご祝儀袋を用意しましょう。
ご祝儀袋は結び切りかあわじ結びの紅白の水引きがあるものを用意します。
お祝い事の際はのしを付けるのが正式なので、のし付きの袋を選びましょう。
紅白の水引がプリントされた封筒型の祝儀袋もあるので便利です。
お札は肖像が上にくるようにして、封筒の表にお札の表がくるようにして入れます。
ポチ袋に入れる際には折る必要があります。その際も必ず新札を使いましょう。
表向きにお札を置いたら、左から折って、次に右から折って三つ折りにします。
そのままの向きが表にくるようにしてポチ袋に入れましょう。
糊付けはしなくて構いません。ポチ袋を使う際はシールなどで留めるとよいでしょう。
結婚式では様々なスタッフが関わります。
心付けを贈る相手ごとに、心付けを渡す際のポイントを紹介します。
美容師
ヘアメイクや着付けを担当してくれる美容師に渡す心付けの金額の相場は3000円~1万円です。
表書きは「御祝儀」か「寿」、「御礼」がよいでしょう。
金額が少なければポチ袋でも構いません。
結婚式の心付けは新郎新婦の両家連名で入れるのが基本ですが、ヘアメイクや着付けの心付けは花嫁が負担する場合があります。その場合は花嫁の名前だけでも大丈夫です。
当日の作業前に、新婦側の親から渡してもらうとよいでしょう。
バス運転手
送迎を担当してくれるバスの運転手に心付けを渡す場合、相場は3000円~5000円です。
表書きは「御礼」「寿」「御祝儀」とします。
贈り主の名前は両家名字を連名で書きます。
金額が大きくないのでポチ袋でも構いません。
バスに乗車する家族や親戚に預けて渡してもらうようにしましょう。
ウエディングプランナーや結婚式場スタッフ
ウエディングプランナーや結婚式場のスタッフへの心付けは5000円~1万円が相場です。
表書きは「御礼」「寿」「御祝儀」として、両家の名字を連名で書きます。
結婚式では、ウエディングプランナーには一番お世話になるので、新郎新婦が直接心付けを渡す方がよいでしょう。
当日渡すのがベストですが、忙しければ後日になっても構いません。
結婚式場のスタッフへ渡す際は、披露宴が始まる前に両親から、「スタッフのみんなに」と言って渡してもらうとよいでしょう。
カメラマン
カメラマンに渡す心付けの相場は、スタッフなら5000円~1万円です。
友人などに頼む場合は1~3万円です。
「御礼」や「寿」という表書きにして、贈り主の名前は両家連名で書きます。
当日最初に顔を合わせた際や、撮影が始まる前のリハーサルの時などに渡すのがベストです。
両親から渡してもらうようにしましょう。
カメラマンを友人などに頼んだ場合は、披露宴の後に両親から渡してもらったり、後日新居に招いて新郎新婦から手渡します。
司会者や進行役
結婚式の司会者や進行役への心付けの相場は5000円~1万円です。友人などに頼む場合は2~3万円が相場です。
表書きは「寿」や「御礼」とします。
贈り主は両家の名字を連名で書きましょう。
司会者や進行役に心付けを渡す際は、披露宴が始まる前に両親から渡してもらいます。友人などに頼んだ場合は、後日新居に招いて手渡ししてもよいでしょう。
受付
受付を頼んだ相手に心付けを渡す際は、3000円~5000円が相場になります。
表書きは「御礼」や「寿」と書きます。
受付を頼んだ側の両親が全員に渡しましょう。
葬儀で心付けの表書きとどんな袋?
葬儀に関することで心付けを渡す時に使う封筒は、白い無地の封筒が一般的です。表書きは「志」や「心付け」と書きましょう。
葬儀に携わるスタッフに心付けを渡す場合は、それぞれに3000円~5000円程度渡すのがおおよその相場になります。
ただし、公営の火葬施設を利用する場合には心付けはいりません。
基本的には心付けを受け取ることが禁止されています。
- 大規模な葬儀で、司会や案内が必要な場合は世話役代表の人には1万円程度、その他の世話役には3000円ほどの心付けを用意
- 受付を担ってくれた友人や親戚への心付けの相場は、1日につき5000円です。
- お通夜と葬儀の2日にわたって手伝いを頼むような場合は、2日分として1万円程度渡すようにします。
- 近所の方に弔問客の案内などの手伝いをしてもらった場合は、2000円~3000円程度の心付けを用意して渡しましょう。
葬儀の際の心付けに使う封筒は、無地の白い封筒を使うのがよいでしょう。
白い無地の封筒のほかに、不祝儀袋、または半紙やポチ袋でも問題はありません。
葬儀の際の心付けの表書きは「志」や「心付け」とします。裏に○○家と贈る側の名字を書きましょう。
葬儀に関する心付けの場合でも、表書きは薄墨である必要はありません。お札も、新札でも新札でなくてもどちらでも構いません。
[cc id=8787 title=”記事中”]
心付けの表書き書くときのポイント
心付けを渡すシーンは様々です。旅館で仲居に渡す場合と、結婚式でスタッフに渡す場合とでは、袋の選び方や表書きなどのマナーが異なります。
紹介したシーンごとの心付け渡し方を参考にして、迷わず心付けを用意できるようになりましょう。
心付けはお礼の気持ちを示すものです。マナーや相場に悩まずに、スマートに渡せるようになりたいですね。
参考にしたURL
https://allabout.co.jp/gm/gc/474990/