母の日のプレゼントであるカーネーションを大事に育てると意気込んでいる方も多いのではいでしょうか。
「室内で日持ちするには、カーネーションの鉢植えをどんな場所に置いたらいいの?」
「どんなお手入れをしたら、綺麗にカーネーションを保てるのかしら?」
けれど、カーネーションの鉢植えを育てるのって、なかなか大変ではありませんか?
そこで、今回は、カーネーションの鉢植えを室内で長持ちさせるお手入れの方法と枯れる原因について紹介します。
正しいお手入れの方法と枯れてしまう原因が分かれば、あなたでも元気で綺麗なカーネーションを育てることができますよ。
カーネーションの鉢植えの室内での日持ちする手入れ(育て方)
カーネーションを日持ちさせるためには、日光・温度・風通しの3つの環境を整えることと、水やり・取り除き・肥料という3つのお手入れをこまめにすることが欠かせません!
それでは、この6つのことに気を付けてお手入れをしていきましょう。
日光
カーネーションは、日光が大好きです!日光が当たる窓際に置きましょう。
もしも、室内で最適な場所が見つからない場合は、週に何度か戸外にカーネーションの鉢植えを出して、日光浴をさせてあげましょう。
温度
カーネーションを育てるときは、一定の温度が必要です。生育に必要な温度は、最低0℃以上です。
開花時に必要な温度は、最低10℃以上です。室内に温度計を設置し、温度管理をしてあげましょう。
そして、カーネーションは日光が大好きなのですが、あまりに暑すぎる日は好みません。
温度が30℃を超えると、弱ります。
温度が25℃を超えると、花付きが悪くなってきます。このような日は、太陽の様子を見ながら、半日は日陰で過ごすなど工夫してください。
風通し
風通しをよくしてあげるのも、カーネーションを日持ちさせるポイントの1つです。窓を開けて、風通しをよくしたり、週に何度かは戸外に出したりしましょう。
また、風通しをよくするために、カーネーションの鉢植えが手元に届くとき、きれいにラッピングがしてありますよね。
このラッピングは、カーネーションの風通しをよくするために、すぐに取ってくださいね。
それに、ラッピングの中に包装時に使ったエチレンガスが残ってしまい開花しないこともあります。カーネーションの開花を促すためにも、すぐに取りましょう!
水やり
水やりは、重要なお手入れです!基本的には、土の表面が乾いたときに、鉢底から水が流れ出すくらいたっぷりと水をあげます。
このときに、水が花にかからないように、根元から水をあげましょうね。
夏場は、早朝か夕方の涼しい時間帯に水をあげましょう。日中の暑い時間帯に水をあげると、カーネーションがやけどをして枯れてしまいますよ。
冬場は、暖かい日の午前中に水やりをします。暖かい日の暖かい時間帯に水をあげることで、凍結防止の効果があります。
ただ、水やりをするときは、注意が必要です!水の与え過ぎは根腐れを引き起こすからです。
土の表面が乾いていても、土の中が湿っていたり、もともと入っていた土の水はけが悪かったりすると根腐れを起こしてしまいます。
そこで、水分計を使ったり、植え替えをしたりしましょう。水分計を使えば、土の中が乾いているか湿っているかを確認することができます。
鉢の中の土に挿したままにしておき、色の変化で水やりのタイミングを教えてくれるものもあります。
値段は、数百円のものからあります。特に、初心者の方にはおすすめですよ。
カーネーションを上手に日持ちさせていらっしゃる方は、カーネーションが届くと、すぐに水はけのよい土に変えたり、根が十分に育つように大きめの鉢に変えたりして植え替えをされています。
水はけもよくなるし、根も広がって元気に育つようになりますよ。
取り除き
カーネーションを日持ちさせるために、咲き終わった花やいたんだ葉、そして、咲かない蕾を取り除きましょう。
取り除くことによって、花全体に栄養が行き渡るようになり、元気な株になります。栄養が行き渡らないと、カビてしまうこともあるので気を付けましょうね。
肥料
花が咲いている時期は、肥料もお忘れなく!目安としては、固形の肥料は月に1回程度、液体の肥料は週に1回程度です。
ただ、いろいろな肥料がありますので、説明事項をよく読んで、それに記載されている目安の量を与えてください。
このように6つのことに気を付けると、長期間、綺麗で元気の良いカーネーションを楽しむことができます。
また、上級者は「切り戻し」に挑戦してみてはいかがでしょうか?
「切り戻し」は、6月中旬頃の花が咲くのが落ち着いた頃に、元の茎の3分の1の高さになるように茎を切ってしまうことです。
そうすると、9月頃、また綺麗な花を咲かせてくれます!
カーネーションの鉢植えを室内で来年も冬越しするためには?
カーネーションの鉢植えを冬越しするためには、管理する条件があります。それは、温度と日光です。
温度は、0℃よりも下がらないようにしてください。
私の祖母は、お花を育てる名人ですが、真冬のとても寒い時期は、鉢に毛布を何枚もかけて温度を調節しています。
また、冬場でも日光のよく当たる場所に鉢を置いてくださいね。心配な場合は、天気の良い日に戸外に出しましょう。
でも、気温が下がってくる時間帯までには室内にいれましょうね。うっかりしていて戸外に置いたままにしないように…。
カーネーションは、冷たい風や霜、そして、雪は大敵ですから。
寒い時期を越すのは、カーネーションにとってかなりの難所です!温度と日光に気を付けて、カーネーションを守ってあげましょうね。
カーネーションの鉢植えが室内で枯れた?対処法は?
原因は、3つ考えられます。根腐れしていること、根詰まりしていること、日照不足です。
カーネーションの状態をよく観察してみましょう。原因が分かったら、それぞれの対処法を実践してみましょう。
根腐れしている
風通しが悪かったり、水を与えすぎてしまったりすると根腐れが起こります。そんなときは、切り戻しと植え替えをして対処します。
まず、切り戻しをします。これは、枯れている茎を元気のある部分まで切ります。
思い切って、枯れている茎は残らず切ってしまいましょう。
その次に、植え替えをしましょう。腐った根っこを取り除いていきます。そして、根よりもひと回り大きい鉢に、水はけのよい土と一緒に植えます。
植えたら、たっぷりと水をあげましょう。
植え替えをして、一週間は日陰に置いて様子をみます。徐々に元気になっていくようならば、日光の当たる場所に出してあげましょう。
うまくいけば、元気のよい丈夫な茎が生えてきたり、新芽が出てきたりします。
根詰まりしている
鉢植えのカーネーションは、出荷時から鉢の中が根でいっぱいになってしまっていることが多いです。
このように、根詰まりを起こしている場合は、植え替えをして根の整理をしましょう。
成長した根の先端を3分の1程度カットします。元の鉢よりもひと回り大きな鉢に、新しい土を入れて植えます。
植えたら、たっぷりと水をあげます。
鉢の中で根がいっぱいになってしまうと、栄養不足になってしまいます。根が十分に広がることのできる環境を作ってあげましょうね。
日照不足
この場合は、風通しをよくして、日光の当たる場所に置いてあげましょう。特に室内で育てていた場合は、思い切って戸外に出してみましょう。
日照不足のときは、枯れてしまうことの他にも、葉の色が薄くなったり、根元にある葉が黄色くなってきたりもします。
肥料が足りないのかなと与えても、元気になりません…。カーネーションに適した環境に置いてあげましょう。
まとめ
今回は、カーネーションの鉢植えを室内で日持ちさせるお手入れの方法と枯れてしまう原因について紹介しました。
カーネーションの好む環境を整えてあげたり、お手入れの方法を少し気を付けたりすれば、元気で綺麗なカーネーションを長期間楽しむことができます。
また、管理の条件さえ気を付ければ、次の年も同じ鉢のカーネーションを楽しむことができますよ。
ぜひ、母の日のプレゼントを長持ちさせて、大切に育ててみてくださいね。