読書感想文の終わり方の例と低学年中学高校別まとめ方のコツ





「読書感想文をどんな感じで締めくくろう?」

読書感想文の終わり方に頭を悩ませている方も多いでしょう。

そこで、今回は、読書感想文の終わり方を例をもとにご紹介していきます。

終わり方が残念だと、読書感想文全体が残念なものになってしまい、読み手の心に余韻を残すための大切な部分です。

終わり方が良ければ、読書感想文全体の印象がぐっとよくなる場合もあります。

読書感想文の終わり方を工夫することで、読み手に印象の残る作文にしたいものです。

終わり方を少し工夫することで、読書感想文全体の印象がぐっと良くなったり、書き手の思いがより強く伝わったりします。ぜひ、参考にしてみてくださいね。

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読書感想文の終わり方の例

読書感想文の終わり方は、実際にどう書いたらよいのでしょうか。

1万年堂出版が開催している読書感想文コンクールの入賞者作品の一部をご紹介します。

この本を読んで得たこと、学んだこと、考えたことで締める場合

私はこの本を読んで、母親とはどんな人物かがわかりました。私は母親をやさしさのかたまりだと思います。そして私の母親もやさしさのかたまりです。お母さん、いままでありがとう。そしてこれからもよろしく。
(『親のこころ』を読んで)

本の作者の一番伝えたいことで締める場合

私は、多くの人にこの本を読んでもらいたいと思った。昔の戒めなんてどうでもいい、というのは大間違い。昔の戒めこそが、現代を生きる私達にとって必要なものかもしれない。この本が、人の手を渡り、また、今の時代から次の時代へと渡っていければいいなと思っている。
(『こころの道』を読んで)

本の中の言葉を引用する

二宮金次郎が一貫して、村人に訴え続けたことは「利他の精神」です。「自分さえよければいい」という我利我利の心をすて、一致団結する心の大切さを叫び続けたのです。今の社会が求めなければならいない「心」ではないでしょうか。二宮金次郎の「心」を知ったことで、9歳の私は、人生に「心の財産」をいただくことができました。
二宮金次郎は、70歳で亡くなるまで、生涯、悲惨な生活に苦しむ人々を救うことに尽力した人であったことを知り、改めて本当に「立派な人」だったのだと、尊敬の気持ちでいっぱいです。私の学ぶ、湖西市の岡崎小学校の校庭に建っている銅像、二宮金次郎の姿とともに学ぶことができ、幸せを感じるようになりました。
(『思いやりのこころ』を読んで)

このような実際の例を参考にして、読書感想文の終わり方を工夫してみてはいかがでしょうか。

読書感想文の終わり方は?

読書感想文の終わりの部分は、本を読んだ前と後の自分の変化があることがとても重要です。

そこで、次のようなことを読書感想文の終わりの部分に書きます。

  • この本を読んで得たこと、学んだこと、考えたこと
  • 本の作者の一番伝えたいこと
  • 本の中の言葉を引用する

これらのことを、自分の心の変化とつなげて書くことで、読書感想文の終わりの部分が良くなります。

そして、自分の伝えたいことが強く読み手に伝わるようになりますよ。

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読書感想文の終わり方でまとめ方は?

読書感想文の終わり方のまとめ方は、自分の考えをしっかりと書きましょう。

1つ目に紹介した読書感想文の終わり方の事柄から、自分の書きやすいものを選び、自分の心の変化とつなげて書いてみましょうね。

この本を読んで得たこと、学んだこと、考えたことで締める場合

私は、この本を読んで〇〇を学んだ」
「この本は私に〇〇を考えさせてくれた」

など、自分がこれからどうしていきたいのか、どうなりたいのかという自分の心の変化を書いてまとめましょう。

本の作者の一番伝えたいことで締める場合

まずは、作者のいちばん言いたいことを書きましょう。

「この本で作者がいちばん伝えたかったのは〇〇だろう」
「文中の〇〇は、ぼくの心に突き刺さった」

など、作者のいちばん伝えたいことから自分が何を思ったのか、感じたのかを書いてまとめます。

本の中の言葉を引用して締める場合

文中の言葉を引用するので、終わり方がかっこよくなります。

文中の印象に残った言葉と自分の気持ちをつなげて、まとめていきましょう。

このように、読書感想文の終わり方を工夫することで、ぐっと読書感想文の印象が良くなったり、書き手の伝えたいことが強く伝わったりするようになります。

読書感想文の終わり方 低学高学年中学高校別

低学年

小学校低学年は、この本を読んだ自分の思いや考えが書ければ良いです。

(例)
私は、この本を読んで、言葉が通じ合わなくても、何を伝えたいのかなと考えることが大切だと思いました。周りの子のことを考えて行動できる人になりたいです。
(『なずずこのっぺ』を読んで)

高学年

小学校高学年は、本を読んで、自分の心境の変化があったことを細かくまとめられると良いですね。

(例)「このよでいちばんはやいのは」、人間の持つ「想像力」だそうです。こうやって書いている間に、生き物のことや自分の将来のことまでいろいろ考えているじぶんに驚きました。だからはやいのかもしれないと、思えました。これからまだまだいろいろなことを想像して考えて、チャレンジしたいです。やりたいことは、たくさんあります。だって、生きているのだから。
(『このよでいちばんはやいのは』を読んで)

中学

中学生は、本を読んで考えたことをより深くまとめてみましょう。

(例)私がこの本を読んで学んだことは、ときには自分を客観的にみて行動することの大切さです。いろいろなことが上手くいかなくて追い詰められてしまうと、周りが見えなくなることがあります。真も追い詰められて自殺してしまったけど、他人としてホームステイし、小林真ってどんな人でどんなふうに生きてきたんだろうと客観的に生きてみたことで周りの人と自分のつながりに気づくことができました。そして、カラフルなこの世界でみんなと一緒にもう一度生きてみようと決意しました。
(『カラフル』を読んで)

高校

高校生は、作者のいちばん伝えたかったことを考え、それに自分の思いを重ねて終わりの部分を書いてみましょう。

(例)「他人は変えることができないけど自分は変えることはできる」という言葉が流行言葉になっています。でも、その言葉を自分で行うことはあっても、他人にそれを進めるのは気がひけてしまいます。人間らしい生き方のため、外見で差別しない過ごしやすい世の中になってほしいです。ユーモアのある作品ですが、角度を変えると含蓄のある作品で趣が深かったです。
(『鼻』を読んで)

読書感想文のあらすじの終わり方は?

あらすじは、ネタバレをしないように書くことが鉄則です。

物語の盛り上がりの場面にさしかかるところで終わるように書くと、ちょうどよい終わり方になります。

ただ、あらすじを書く分量は、全体の1割が目安です

とても少ない分量で書きますから、要点をかいつまんで、読み手に本の内容が伝わるように書きましょう。

  • When(いつ)
  • where(どこで)
  • who(だれが)
  • what(なにを)
  • why(なぜ)
  • how(どのように)

5W1Hを意識して書くと、読み手に伝わりやすい、分かりやすいあらすじが書けます。

本を読んだことがない方でも本の内容が分かるように書きましょうね。

読書感想文の終わり方まとめ

今回は、読書感想文の終わり方をご紹介しました。

読書感想文の終わり方に困った時は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

終わり方を工夫すると、読書感想文全体の印象がぐっと良くなったり、書き手の思いがより強く伝わったりしますよ。

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