学校の校長先生宛に出す場合、名前がわからないとき、宛名はどうしたらいいのか、わかりません。
先生宛だから普段呼んでいる通り「校長先生」でいいのでしょうか。
住所や名前を間違えてしまうのは大変失礼ですので、今回は、学校の「校長先生」の名前がわからないときの宛名の書き方について調べてみました。
校長先生の名前がわからないときの宛名の基本ルール
手紙や書類を学校に送るとき、校長先生宛にしたいけれど名前が分からない、というケースはよくあります。このような場合、無理に氏名を調べずとも、役職名だけで失礼にはなりません。
宛名は「○○学校 校長先生」といった形式で問題なく届きますし、マナーとしても十分です。
校長先生の氏名が不明な場合は、以下の基本パターンをご紹介します!
「○○小学校校長先生」
「○○中学校校長先生」
「○○高等学校校長先生」
この書き方なら失礼にあたることはありません。
この場合、「様」を付ける必要はありません。
「○○小学校 校長様」
「○○小学校 学校長様」
「○○中学校 校長殿」
「○○中学校 学校長殿」
名前がわからないときは、こちらのほうがより丁寧な書き方になります。
そして、決してやっていはいけないことは、
「校長さん」(親しみやすいが、公式な場面では不適切)
「校長」のみ(敬語がないため失礼)
です。
幼稚園の園長や先生は?
子どもの幼稚園の先生宛に送る場合は、
「先生」「様」
どちらでも大丈夫です。
ただし、送り主を子どもの名前にする場合は、子ども目線での敬称として
「先生」
にする方が受け取る側から見ても自然になるでしょう。
また、最近は先生の自宅住所を公開しない方針の所もあり、幼稚園や学校宛てに送るというケースも増えているようです。
その場合は、
「幼稚園や学校の住所」
「幼稚園、学校の名称」
「学年、クラス」
「○○先生」
とします。
園長にも年賀状などを出す場合もあるかもしれません。
その場合、校長先生個人の名前が分かっている場合は
「△△幼稚園 ○○様」とすれば大丈夫です。
また、先生個人の名前が分からなくても、
「△△幼稚園 園長様」とすることで送ることができます。
一般的に、
「様」は個人名に、
「殿」は役職名に付ける敬称とされています。
しかし「殿」は事務的、公式的に使われる敬称でもあるため、
先生の個人名が分かるのであれば
「□□様」
とする方がより丁寧になります。
先生個人の名前を書く場合と書かない場合とで
「様」「殿」は使い分けるようにしましょう。
封筒で送る場合の宛名の書き方!
封筒に書く宛名では、「様」と「御中」の使い分けがポイントです。
「様」は個人に対する敬称、「御中」は組織や役職に使われます。校長先生や教頭先生のように、相手が役職であっても人間である場合、「様」を使っても失礼ではありません。
一方、事務的な書類やビジネス的な文脈では「御中」も適切です。
書き方例(縦書き)
○○市立△△小学校
校長先生 様
書き方例(横書き)
○○市立△△中学校 教頭先生 御中
〒000-0000 ○○県○○市○○町1-2-3
「様」と「御中」の正しい使い分け
個人名が明確な場合
例:「校長 田中太郎 様」
例:「教頭 佐藤花子 様」
「御中」を使う場合:
部署や組織宛ての場合
例:「○○小学校 御中」
例:「○○小学校 職員室 御中」
注意点:
「校長先生 様」は二重敬語になるため不適切
個人名+役職の場合は「校長 田中太郎 様」が正解
役職のみの場合は「校長 様」または「校長先生」
教頭先生の場合も同様のルール
「教頭 山田一郎 様」
「教頭先生」(名前不明の場合)
「○○小学校 教頭 様」
メールで校長先生に連絡するときの宛名とマナー
メールでも敬称の使い方は重要です。件名や冒頭では、「○○学校 校長先生」または「○○中学校 校長先生 ○○様」のように役職名を明記すると丁寧です。
○○市立△△中学校
校長先生
お世話になっております。〇〇の件でご連絡いたします。
...
文末には「何卒よろしくお願いいたします」など、丁寧な結語と署名を添えましょう。
宛名の書き方に迷ったときの確認方法と調べ方
どうしても正確な宛名で出したい場合は、以下の方法で確認できます
- 学校の公式ホームページ
- 市区町村の教育委員会の教職員一覧
- 直接学校に電話で問い合わせ
名前が見つからなかった場合でも、「校長先生」「教頭先生」のみの記載でマナー違反にはなりません。大切なのは敬意をもって書くことです。
よくある間違いと失礼にならないためのポイント
- 氏名が不明なのに「○○様」と書いてしまう
→ 氏名がわからないなら「役職名+様」「役職名+御中」が適切です。 - 「校長先生様」「校長先生御中」のように重ねて敬称を使う(二重敬語)
→ 「校長様」「校長先生」など、どちらか一つにしましょう。
細かな部分ですが、丁寧さが伝わる書き方を心がけることが大切です。